先日、技術評論社から出版された「ゼロからはじめる なるほど!ChatGPT活用術 ~仕事の効率が劇的に変わるAI使いこなしのヒント」ですが、出足は好調とのこと。ありがとうございます。
ChatGPTは、使い方やプロンプトを工夫すると「やれること」が増えるので、今回はそういったコツについて紹介します。
ChatGPTで調べ物をしても欲しい回答が引き出せないことがあります。そういうときには、ChatGPTとの会話を続けましょう。
ChatGPTは適当な指示でもとりあえず回答を返してくれますが、その多くは想定している回答にはなりません。そういった場合、会話を続ける中で前提条件などを伝えていくことで、本当に必要な回答に近づけることができます。
例えば「ブログ記事を書いて」と指示すると、ChatGPTは何かしらの原稿を出力します。その後、「○○というテーマで書き直してほしい」「△△という視点から考えられる可能性についても書いて」というように追加情報を伝えるとよいでしょう。
ChatGPTに、指示を実行するために必要な情報を質問させるという方法もあります。
“ブログ記事を書いてほしいんだけど、そのために必要な情報があれば質問して”
というように質問すれば、ChatGPT側で必要な情報を収集し、指示を実行してくれます。この方法は、どういった要素が必要なのかよくわからないといったケースでも使えます。
プロンプトに前提条件や手順などを埋め込んでしまう方法もあります。
例えば次のようなプロンプトを作れば、複雑な作業もかなりの精度で作業できます。
手順に沿って作業をし、出力形式に沿った形のExcelの表を作成してください。
■手順
ChatGPT | Webマガジン 別冊マイカ | ページ 2 (office-mica.com)にアクセスする
記事のタイトルと要約を取得する■出力
タイトル:要約
※タイトルの【はじめてのChatGPT】は削除する
※このプロンプトを使用するには、インターネットにアクセスする必要があります。今回はWebPilotプラグインを使っています。
これだけで、思い描いていた表に近いものが出力されるでしょう。この方法を使えば、Webから情報を取得したり、Excelの表を加工したりする作業が格段に楽になります。
このプロンプトのポイントは、作業の流れやどういった出力が必要なのかをきちんと指示すること。そういった意味ではプログラミングのコードを書くのとさほど変わりません。
これまではコンピューターに対してプログラミング言語で指示しなければいけませんでしたが、ChatGPTを使えば日本語自体がプログラミングのコードとして使えるようになるイメージです。
日本語なので可読性は高いですし、改変も容易です。Code Interpreter機能と併用するとデータ分析も容易になるでしょう。