今回はChatGPT Plusの新機能「Code Interpriter」を紹介します。
これまではChatGPTでファイルを扱うことができず、分析や編集する際はプロンプトに埋め込む必要がありました。Code Interpreterを使えば、アップロードしたデータをChatGPTで分析したり、編集したりできるようになります。画像データをアップロードすると、サイズ変更やウォーターマークの挿入など処理も可能です。
使い方はアイデア次第ですが、特に「分析」用途でその実力を発揮するでしょう。例えば総務省などが公開しているオープンデータを分析すれば「子育てしやすそうな地域」を分析することもできますし、各自治体が公開しているデータを使えばもっとローカルな分析も可能でしょう。
これまではExcelなどでそれらのデータを開き、並べ替えやソート、ピボットテーブルなどの機能を使って分析してきました。たとえば「子育てしやすそうな地域」を分析する場合、必要な情報が掲載されているデータを使い、人口統計や出生統計、医療施設の数、保育所の数や在所児数、消費支出などの項目をそれぞれスコア化しランキングし、分析します。この作業だけでもかなりの工数と時間がかかります。
しかしCode Interpreterを使えば、必要なデータをアップロードし、「子育てしやすそうな街はどこ?」と質問するだけで分析が始まります。
※今回は、SSDSE(教育用標準データセット) | 独立行政法人 統計センター (nstac.go.jp)からデータセットをダウンロードして使用しています。
分析結果から知りたいことがあれば、話し言葉でChatGPTに聞けば教えてもらえます。たとえばランキングが表示された後、「●●のランクが高い理由は?」と聞けば、その理由を解説します。
つまり、これまで分析作業に必要だったExcelやプログラミングの知識は不要で、だれでも簡単に分析し、その情報を活用できるようになるということです。
なお、AIは入力した内容も学習に使うケースがあるため、機密情報や個人情報が掲載されているデータなどは使わない方が安全でしょう。