【はじめてのChatGPT】 チャットを育てる

ChatGPT

今回は、ChatGPTのHistory機能の活用について紹介します。

ChatGPTを使う場合、New chatで新しくチャットを始めるケースもありますが、用途に応じたチャットの履歴を使うと、回答の精度を上げることができます。

ChatGPTは、過去のチャットのやり取りを覚えており、それを考慮した上で回答します。

たとえば、「当社の顧客として振る舞って下さい。顧客は、30代の会社員の女性で、新製品が出ると必ず購入してくれるヘビーユーザーです」というように、お願いすれば、それ以降の回答は、指定した顧客として回答を返してくれます。

その後、会話を続けて、知りたい情報を得たり、新たな視座を発見したりしていきます。プロンプト次第では、ちょっとしたインタビューやロールプレイングにも活用できるでしょう。

他のペルソナを作って質問をしながら、様々な視点で多角的に考えるということもできます。しかし、同一のチャットで複数のペルソナを作ると、最初に作ったペルソナに追加の質問をしたくても、そう簡単ではありません。これまで入力した内容全てが影響してしまい、上手く回答を引き出せなくなるのです。

そういう場合には、ペルソナ毎にチャットを用意してみましょう。1つのチャットに1つのペルソナを育て、それぞれと会話をすることで、様々な視点からアイデアの種を見つけたり、育てたりすることもできるでしょう。また、こうして育てたチャットは、履歴からいつでも続けることもできます。

これまでのWeb検索はワンショットで使うケースが多かったと思いますが、ChatGPTは、会話を通じてチャットのスレッドを育て、回答の精度を上げていくという使い方ができます。「ビジネスアイデアの相談用チャット」、「学習支援用チャット」、「データ分析用チャット」というように、用途別にチャットを育てていくのも良さそうですね。

秋葉 けんた

秋葉 けんた

IT系のライティングを担当。 書籍、雑誌、業界誌やWebコンテンツなど、コンシューマからB2Bまで幅広く執筆。また、広告やカタログ、導入事例といった営業支援ツールの制作にも携わる。年間におよそ200件の原稿を執筆。●これまでの主な仕事 PC/周辺機器(CPU/DVD・BD・HD DVD/LCD/プリンタなど)、基幹システム(CRM/ERP/SFA/SOA/帳票など)、ストレージ(SAN/NAS/LTO/SASなど)、セキュリティ(BIOS/UTM/情報漏えい対策/デザスタリカバリ/内部統制・コンプライアンス/ネットワークセキュリティ/メールセキュリティなど)、ネットワーク(KVMスイッチ/グループウェア/サーバ/資産管理/シンクライアント/ホスティングなど)、その他(.NET/BI/カタログ/各種戦略/導入事例/パートナー取材など)…ほか、多数執筆。●連絡先 メール:kenta@office-mica.com

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