今回は、ChatGPTのHistory機能の活用について紹介します。
ChatGPTを使う場合、New chatで新しくチャットを始めるケースもありますが、用途に応じたチャットの履歴を使うと、回答の精度を上げることができます。
ChatGPTは、過去のチャットのやり取りを覚えており、それを考慮した上で回答します。
たとえば、「当社の顧客として振る舞って下さい。顧客は、30代の会社員の女性で、新製品が出ると必ず購入してくれるヘビーユーザーです」というように、お願いすれば、それ以降の回答は、指定した顧客として回答を返してくれます。
その後、会話を続けて、知りたい情報を得たり、新たな視座を発見したりしていきます。プロンプト次第では、ちょっとしたインタビューやロールプレイングにも活用できるでしょう。
他のペルソナを作って質問をしながら、様々な視点で多角的に考えるということもできます。しかし、同一のチャットで複数のペルソナを作ると、最初に作ったペルソナに追加の質問をしたくても、そう簡単ではありません。これまで入力した内容全てが影響してしまい、上手く回答を引き出せなくなるのです。
そういう場合には、ペルソナ毎にチャットを用意してみましょう。1つのチャットに1つのペルソナを育て、それぞれと会話をすることで、様々な視点からアイデアの種を見つけたり、育てたりすることもできるでしょう。また、こうして育てたチャットは、履歴からいつでも続けることもできます。
これまでのWeb検索はワンショットで使うケースが多かったと思いますが、ChatGPTは、会話を通じてチャットのスレッドを育て、回答の精度を上げていくという使い方ができます。「ビジネスアイデアの相談用チャット」、「学習支援用チャット」、「データ分析用チャット」というように、用途別にチャットを育てていくのも良さそうですね。