【車旅】車内スペースを有効活用する工夫

バンワーク

井上です。年末もバンワークしています。

私たちが乗っている車はハイエース。他の車種と比べると荷室は広めですが、居住スペースは限られています。だから常に「専用」ではなく「兼用」できる仕掛けを考えながら家具をレイアウトしています。

たとえば車内にはゴミ箱として使えるペール缶がありますが、そこに便座を乗せればトイレとして、椅子の座面を乗せれば椅子として使えます。つまり、これ1つで3役をこなしているんですね。

ハイエースをキャンピングカー仕様に変えた時、私たちは当然のようにシンクを作りました。シンクは洗面所と台所の流し台として使いますが、実際に車中泊してみると歯磨きにしか使わないということがわかりました。つまり流し台として食器を洗ったり、食材を洗ったりすることがほとんどなかったんです。

そう考えると、歯磨きのためだけにこんな広いスペースを使うのはもったいない。そこでシンクを撤廃することにしました。歯磨きだけならビニール袋と凝固剤があればなんとかなります。実際シンクをなくしてみると使用できるスペースが広がり、とても使いやすくなりました。

ところが、これも使い始めてみるとあまり具合がよくない。やっぱり歯磨きはシンクを使ったほうがやりやすいということがわかり、どうしたらいいか悩みました。

そのとき出会ったのが、この動画。

これがあればシンクとして使える上、使わないときは片付けておくこともできる! かかるコストも安価なので、試してみることにしました。

これが、実際に設置したところ。

車に積んでいるコンテナの上に乗せるだけで、シンクとして使えるようになります。この手軽さは素晴らしい。シンクを使わないときは、蓋をして横に立てかけておけばスペースが空くので、そこでコーヒーを淹れたりします。

これは物を兼用するのではなく、場所を兼用する方法ですね。狭いスペースだからこそ、こういった工夫がとても重要です。

とはいえ、これが完成ではありません。使っていくうちにちょっと気になるところが出てきたりするはずなので、その都度調整し、楽な方法を模索します。結局、キャンピングカーDIYにはゴールがないってことなんですよね。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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