【はじめてのChatGPT】 タスクの洗い出しを自動化するツール

ChatGPT

秋葉です。以前、「Obsidianで生成AIを使う」という記事で「Text Generator」というプラグインを紹介しました。このプラグインにはテンプレート機能があり、選択範囲のテキストに対して定型処理ができます。

僕はいつも、仕事を始める前に気になっていることや仕掛かっている仕事などをテキストに書き出しています。ジャーナリングとかモーニングページとかそういう作業に近いと思います。その後、書いたテキストから「今日やるべきタスク」を洗い出し、リスト化しています。このやり方だと重要なタスクを忘れずに実行できるんです。

これまでさまざまなタスク管理ツールを使ってきましたが、重要だけど急ぎじゃないタスクが日々のタスクに埋もれてしまったり、まだ具体的なタスクになっていないモヤモヤした状態のものが忘れ去られてしまうということがありました。「急ぎ」のタスクを先に片付けてしまう癖があるのも大きな原因でしょう。日々気になっていることからタスクを作成するようにしたところ、そういったミスがだいぶ減ってきました。

タスクをリスト化する作業を生成AIに任せるために、テキストからタスクを洗い出す作業を代行するテンプレートを作成しました。それが下記のテンプレートです。中身を見てもらえれば、どんな処理をしているのかが分かると思います。


content:
{{context}}
prompt:
目的はこのテキストからタスクを作成すること。テキストが文章の場合は「テキストの処理」を実行してください。タスクリストの場合には「タスクリストの処理」を実行してください。

■テキストの処理
このテキストからタスクを作成してください。
その際、タスクの冒頭には 「- [ ] 」を付加する。
タスクのリストは、「■仕事関連」、「■プライベート関連」、「■その他」に分けて表示する
優先順位を付けて、急ぎのタスクは冒頭に「急ぎ:」を、あとでやればいいタスクは冒頭に、「あとでやる:」などを付ける。
タスクのリストは、「急ぎ」「通常」「あとでやる」の順に並べ替える

■タスクリストの処理
このタスクリストのタスクを整理してください。その際、下記の処理をしてください
・カテゴリごとにまとめてください。
・似たようなタスクは一つのタスクにしてください。
・タスクのリストは、「■仕事関連」、「■プライベート関連」、「■その他」に分けて表示する。
・タスクのリストは、「急ぎ」「通常」「あとでやる」の順に並べ替える。


{{context}}は、Obsidianで選択しているテキストが入る変数です。

テキストからタスクを抽出して、チェックボックス付きのリストを作成し、タスクの内容に応じて優先順位を付けるテンプレートです。選択しているテキストがタスクリストの場合、タスクリストを整理して優先順位を付け直すようにしています。

テンプレートは日本語で書かれていますが、内容を見るとスクリプトのようになっています。そういった意味では、ChatGPTは日本語でプログラミングのようなことができるツールとも言えます。やりたいことが明確であれば、プログラミングの知識がなくても簡単に扱うことができるツールです。

ブラウザで動作するChatGPTは、会話しながら情報を深掘りしたり、アドバイスをもらえたりしますが、エディタと連携させることでプログラミング言語のように使うこともできます。

アイデア次第でいろいろできそうなので、非常に期待しています。みなさんもObsidianでChatGPTを活用してみてはいかがでしょうか。

秋葉 けんた

秋葉 けんた

IT系のライティングを担当。 書籍、雑誌、業界誌やWebコンテンツなど、コンシューマからB2Bまで幅広く執筆。また、広告やカタログ、導入事例といった営業支援ツールの制作にも携わる。年間におよそ200件の原稿を執筆。●これまでの主な仕事 PC/周辺機器(CPU/DVD・BD・HD DVD/LCD/プリンタなど)、基幹システム(CRM/ERP/SFA/SOA/帳票など)、ストレージ(SAN/NAS/LTO/SASなど)、セキュリティ(BIOS/UTM/情報漏えい対策/デザスタリカバリ/内部統制・コンプライアンス/ネットワークセキュリティ/メールセキュリティなど)、ネットワーク(KVMスイッチ/グループウェア/サーバ/資産管理/シンクライアント/ホスティングなど)、その他(.NET/BI/カタログ/各種戦略/導入事例/パートナー取材など)…ほか、多数執筆。●連絡先 メール:kenta@office-mica.com

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