【はじめての生成AI】 AIサービスの使い分け

ChatGPT

先日、知人から「ChatGPTとClaudeの違いや使い分けを教えて」と聞かれました。
それこそ「ChatGPTやClaudeに聞けばいいのでは」と思ったものの、本当にそれが正解かなぁと考え直しました。もちろん生成AIにこれらの質問をすれば、何らかの回答を得られます。しかしそれが事実なのかは別問題です。

生成AIは、ときに事実に基づかない情報を生成するハルシネーションを起こします。特に新しい話はLLMが情報を持っていないため、正確な回答を提供できません。そこで、どうすれば正確な情報が得られるのか考えてみることにしました。

まず、「ChatGPTとClaudeの違いや使い分けを教えて」の回答を知りたいときは、下記のような情報が必要になります。

・ChatGPTの特徴
・Claudeの特徴
・ChatGPTとClaudeの比較
・ChatGPTが向く用途
・Claudeが向く用途

これらの各項目について調査し、検討することで、初めて回答できます。それぞれ個別に検索したり生成AIに尋ねてもいいのですが、ぼくはAIを使った検索サービス「perplexity」を使うことをおすすめします。perplexityは、インターネットから最新情報を得ることができますし、なにより「プロサーチ」が使えるからです。この機能を使えば、質問の内容を分析し、それぞれを検索した上で内容を統合して回答を生成することができます。

ためしに「ChatGPTとClaudeの違いや使い分けを教えて」を使ってプロサーチをしてみたところ、「ChatGPTとClaudeを比較し、違いを説明する」というタスクと「それぞれの使い分けについて説明する」という2つのタスクが同時に実行され、各生成AIの特徴・使いどころと適用シーンについての情報が出力されました。出力結果には情報元のリンクも表示されるので、必要に応じて内容を確認できます。情報の正確性を確認できるので、ハルシネーション対策としても有効です。

ということで、今後は「ChatGPTとClaudeの違いや使い分けを教えて」と聞かれたら「perplexityで調べてみたら?」と返してみることにします。

ChatGPTやClaudeなどの生成AIは、情報を検索するという使い方ではなく、家庭教師のようにふるまってもらって知識を深掘りしたり、ブレインストーミングの壁打ち相手などの用途に活用するのに適しています。どんどん質問しても嫌がらず丁寧に答えてくれるので、満足するまで存分に話し合えるのがいいですね。悩みや課題解決などのヒントをもらえることも多いので、「相談」などに活用するといいとおもいます。

同じAIを使ったサービスですが、検索と相談とでサービスを使い分けるのがいいかもしれません。

秋葉 けんた

秋葉 けんた

IT系のライティングを担当。 書籍、雑誌、業界誌やWebコンテンツなど、コンシューマからB2Bまで幅広く執筆。また、広告やカタログ、導入事例といった営業支援ツールの制作にも携わる。年間におよそ200件の原稿を執筆。●これまでの主な仕事 PC/周辺機器(CPU/DVD・BD・HD DVD/LCD/プリンタなど)、基幹システム(CRM/ERP/SFA/SOA/帳票など)、ストレージ(SAN/NAS/LTO/SASなど)、セキュリティ(BIOS/UTM/情報漏えい対策/デザスタリカバリ/内部統制・コンプライアンス/ネットワークセキュリティ/メールセキュリティなど)、ネットワーク(KVMスイッチ/グループウェア/サーバ/資産管理/シンクライアント/ホスティングなど)、その他(.NET/BI/カタログ/各種戦略/導入事例/パートナー取材など)…ほか、多数執筆。●連絡先 メール:kenta@office-mica.com

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