マテル・インターナショナルが、視覚障害をもつバービー人形を日本で発売すると発表しました。この新しいバービーは、子どもたちに多様性と個性の大切さを伝える素晴らしい取り組みです。
「バービー ファッショニスタ ラベンダーピンク」の特徴
- サングラスと白杖を装備
- 着せ替えしやすい工夫
- 背面のファスナーを濃いピンクで見やすく
- スカートに伸縮性のあるウエストバンド
- 触感を重視したフリル素材のスカート
- パッケージに点字表記
この新しいバービーは8月29日から数量限定で販売され、価格は1,870円です。予約は7月25日から受け付けています。
インクルーシブなおもちゃの重要性
実際に視覚障害をもつ子どもたちからは、「自分と重ね合わせられる」という声が上がっています。これは、子どもたちの自己肯定感を高め、多様性を受け入れる社会づくりに大きく貢献するでしょう。
マテル社は以前から、車椅子に乗ったバービーや補聴器をつけたバービーなど、多様性を反映した人形を展開してきました。この取り組みは、すべての子どもたちが自分を表現できるおもちゃを持つ権利があるという信念に基づいています。
新しい視覚障害をもつバービーの登場は、おもちゃ業界における多様性とインクルージョンの重要な一歩です。子どもたちが遊びを通じて多様性を学び、互いの違いを尊重し合える社会を作る。そんな未来への希望を、この小さな人形は私たちに与えてくれているのかもしれません。
このニュースを聞いて、少し戸惑いを感じる方もいるかもしれません。日本社会では、障害を持つ人々への配慮は大切にされていますが、それを前面に出すことに抵抗を感じる文化もあります。
「障害」を特別視せず、自然に受け入れることも大切です。この新しいバービーを通じて、私たちは障害について考え、話し合う機会を得ることができます。それは、必ずしも即座に受け入れることではなく、お互いの考えや感じ方を尊重しながら、ゆっくりと理解を深めていくプロセスかもしれません。
大切なのは、子どもたちが多様な世界を知り、自分なりの考えを持つきっかけを提供すること。そして、それぞれの家庭や教育の場で、このトピックについて開かれた対話ができる環境を作ることではないでしょうか。