【試して納得】秋の夜長に電子書籍端末

レビュー&コラム

井上です。日経新聞「プラスワン」(11月23日号)「試して納得」というコーナーの記事を執筆しました。その名の通り、実際にその製品を試しながら実感したことを書いていきます。

今回のテーマは「電子書籍専用端末」です。現在、我が家には3台のKindle端末があります。Kindleの一番の魅力は、Eインクを採用しているという点。スマホやタブレット、PCでもKindleアプリを使って電子書籍が読めますが、いずれも発光型のディスプレイであるため、ずっと見つめていると目が痛くなってしまうんです。特に最近はVDT症候群による眼精疲労に悩まされることが多く、オフタイムはなるべくEインク端末で電子書籍を読むようにしています。

今回は、このKindleのほかにBOOXと楽天Koboを使ってみて、3機種を比較しました。個人的には、楽天Koboのクオリティに驚きました。今回お借りしたのはLibra Colourというカラーディスプレイを採用した端末でしたが、色鮮やかな画面でも目が疲れず、心地よく読むことができました。ページをめくる動作もスムーズで、サイズ感もよく、これならメイン端末にしてもよいかなと思うほどでした。残念なのは、楽天Koboの専用端末であるという点。私はほとんどの書籍をAmazonで購入しているため、それを全て捨てて乗り換えるのはあまり現実的ではありません。書店ごとに使える端末が決まっているのは、読者にとって悩ましい課題のひとつですね。

この課題を解決できるのはBOOXというEインクを採用したAndroid端末ということになりますが、残念ながらKoboの操作感と比べると、少しもたつきが感じられます。ストレスなく書籍に没頭したいのであれば、なるべくこういったストレスは避けたいところ。となると、書籍数が多く、ストレスなく操作できるという点で、Kindleに軍配が上がりそうです(私の場合)。

この記事では、このあたりをもっと詳しくレビューしています。興味のある方は本紙をご覧いただければ幸いです。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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