「Kindleで新聞を読みたい!」という夢をかなえるために

スタッフコラム

私には、「Kindleで新聞を読みたい」という夢がありました。Kindle Scribeの広い画面なら、新聞の紙面も読めそうな気がします。しかし、いくら探してもそんなサービスはありませんでした。そこで、ChatGPTに「私、Kindleでニュースが読みたいのよ。どうすればいい?」と相談してみました。そのときChatGPTが教えてくれた方法が思った以上に快適だったので、この記事ではその使い方と感想をまとめてみます。

この方法では、「Inoreader」と「Reabble」というネットサービスを使います。Reabbleは、ニュースフィード(RSS)を管理して、Kindleに記事を送るサービスです。もともとはFeedlyと連携していたのですが、現在はInoreaderアカウントでログインする仕様となっています。

この2つのサービスを使うポイントは、無料で使えること、好きなニュースだけを選べること、そしてKindleに直接送れることです。できれば1日1回、自動でKindleに転送されるようにしたかったのですが、ChatGPTによると、そのためにはReabbleの有料会員になるか、IFTTTを使って工夫する必要があるとのこと。だったら1日1度、手動で送ればいいかとすっぱり諦めました。

この仕組みを構築する方法は、以下の通り。まず、Inoreaderアカウントを作成し、NHKニュースのRSSフィードを登録します。次にReabbleにInoreaderでログインします。すると、登録したニュースフィードがそのまま表示されます。最後に設定画面を開き、「Kindle Push Settings」をクリックしてKindleのメールアドレスを登録します。準備はこれでOK!

では、さっそく試してみましょう。Reabbleを開いて未読記事があるのを確認したら、ページ上にある「Push Unread To Kindle」ボタンをクリックします。これで、数分後にはKindleに最新ニュースが送られます。

私の場合は、NHKのニュースフィードをRSSでReabbleに読み込み、1日1回、未読記事をKindleに手動で送るという使い方をしています。昼食後、前日から溜まった国内外の主要ニュースを読み込み、Kindleで読むのが楽しみになりました。特に便利だと感じたのは、記事のなかに出てきた国名や言葉を知らなかった時、Kindleならすぐに辞書やWikipediaで調べられると言う点。いつもわからないままスルーしていたことがその場できちんと確認できるのは、Kindleで読む強みと言えるでしょう。

使ってみた感想としては、完璧な新聞体験とはいかないまでも、Kindle Scribeの大きな画面でニュースを読むことで、長年の夢に一歩近づけた気がしています。またKindleだと液晶のブルーライトから解放されるので、目に優しく疲れにくいこと、スマホ通知が一切ないから雑音ゼロでニュースに没頭できること、そして信頼できるNHKの記事だけを選んで読めることが挙げられます。スマホのニュースアプリに感じていた「疲れる感じ」から解放されました。

このサービスは、スマホの通知に疲れている人、朝のニュースを静かに読みたい人、Kindleをもっと活用したい人、余計な情報をシャットアウトしたい人に特におすすめです。

今後、さらに快適さを求めるなら、有料プランにアップグレードするのもありかもしれません。そうすれば、1日1回自動でKindleに転送されるようになります。

井上 真花(いのうえみか)

井上 真花(いのうえみか)

有限会社マイカ代表取締役。PDA博物館の初代館長。長崎県に生まれ、大阪、東京、三重を転々とし、現在は東京都台東区に在住。1994年にHP100LXと出会ったのをきかっけに、フリーライターとして雑誌、書籍などで執筆するようになり、1997年に上京して技術評論社に入社。その後再び独立し、2001年に「マイカ」を設立。主な業務は、一般誌や専門誌、業界紙や新聞、Web媒体などBtoCコンテンツ、および広告やカタログ、導入事例などBtoBコンテンツの制作。プライベートでは、井上円了哲学塾の第一期修了生として「哲学カフェ@神保町」の世話人、2020年以降は「なごテツ」のオンラインカフェの世話人を務める。趣味は考えること。

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